梅毒が急増しています!
風俗を利用している方は、最近耳にしたことがある方もいるかもしれませんが、近年梅毒が例年に比べて感染率が高まってきています。
風俗を利用している方も、そうでないという方も。
誰しも性行為や粘膜同士の接触を経験している方は感染している可能性のある病気です。
症状が出ていないからとそのままにして、気付かぬうちに他人に感染を広めている可能性もあります。
ということで今回は、性感染症の中でも最近急増してきている「梅毒」について、詳しく解説して参ります!
自分の身体はもちろん、大切な人を守るためにも知っておきたい知識です。
性感染症の種類
梅毒についての解説に入る前に、性感染症の基本知識をお伝えいたします。
性感染症とは
そもそも性感染症とは、性的接触によって感染する病気のことを言います。
本番行為をしなければ感染しないと思っている方もいるかもしれませんが、性感染症はオーラルセックスでも感染するため、風俗店を利用している人に限らず、性行為の経験がある方は誰しも感染している可能性があります。
たとえ、特定のパートナーとしかしていなかったとしても、相手が今までに誰としてきたかなんてわかりませんし、ほとんどの場合が症状が出ないため、気づかないうちに病原菌を体に持っていて、相手に感染させてしまっている可能性もあります。
主な性感染症の種類
数ある性感染症の中でも、日本でよく問題となるのは以下の通りです。
・クラミジア
・淋病
・梅毒
・性器ヘルペス
・尖圭コンジローマ
・H I V感染症/エイズ
・肝炎
梅毒の基本
発生状況
性感染症の一つでもある「梅毒」の感染者が、1999年以降で過去最多となるペースで急増しています。
国立感染症研究所の調査によると、令和4年7月17日現在で報告されている梅毒の感染者数は全国で6106人であり、昨年の同じ頃の1.7倍となっています。
過去5年間の感染者数の平均は、約6,600人ですので、今年現在でとっくにその数値を越そうとしています。
このまま行くと、令和4年の感染者は10,000人を超える可能性もあると指摘されています。
梅毒ってどんな病気?
それではなぜこんなに問題視されているのか、そもそも「梅毒」とはどんな病気で、感染するとどんな危険があるのでしょうか。
梅毒は、梅毒トレポネーマという病原菌によって感染します。
感染すると、イン部や口腔内、肛門などの感染部分にしこりができます。
また、またの付け根部分のリンパ節が腫れたりすることもあります。
口腔内にできると、まるで口内炎のような感じのできものができますが、痛みも特にないこともないためそのままにしてしまう方も多いようです。
またそのまま放置をすると、病原体が全身に広がり、手のひらや足の裏、体全体に赤い発疹が出る場合があります。
この症状もしばらくすると消えますが。また再発する可能性も十分にあります。
その後放置し、症状を繰り返しながら、のちに臓器の障害に繋がったり、皮膚や骨、筋肉などにゴムのような腫傷が発生する場合もあり、最悪の場合は死に至る可能性だってあります。
梅毒の感染経路
次に、梅毒の感染経路についてです。
梅毒の主な感染経路は、キスやフェラチオ、クンニリングス、性行為などの粘膜接触によって感染が広がります。
性器から性器。性器と肛門。口。どこからも感染します。
潜伏期間であっても、感染者の傷口や粘膜などに直接触れることで感染する場合もあります。
梅毒の検査と治療法
梅毒の検査は、クリニックや各自治体の保健所、またネットでも検査キットを購入して自宅で検査することも可能です。
クリニックの場合は、泌尿器科や性病科。
また保健所では、梅毒の他にもH I Vやクラミジアも検査することが可能なので、一番手軽にご利用いただけるのではないでしょうか?
クリニックや保健所に行くのはハードルが高い、なんだか恥ずかしいなどという方は、ネットで購入できる検査キットもおすすめです。クリニックなどよりも料金が高いですが、こちらも一つの手段としてはおすすめです。
梅毒に限ることではありませんが、性感染症は基本。
自然治癒することはありません。
昔は、エイズなどは死の病気などとまで言われていましたが、今では治療法も開発され、クリニックで薬を処方され、正しい方法で服用すれば治る病気となっています。
感染を予防するために
最後に梅毒の感染を予防するための方法をご紹介します。
コンドームの着用
日本性感染症学会で発表されている一番の予防策は、「コンドームの着用である」と言われています。
コンドームというと、避妊具としての利用目的が有名かもしれませんが、性感染症を予防するためにも大変効果的であると言われています。
風俗店では本番行為は禁止とされていますが、フェラチオやクンニリングスなどのオーラルセックスは基本プレイに含まれているお店がほとんどです。
フェラチオをする際もなるべく、コンドームの着用を心がけましょう。
早期発見、治療
また、早期発見も大変有効です。
先述しましたように、梅毒も感染してからはあまり症状が出ない場合も多く、もし症状が出ても症状が治まる場合もあるため、梅毒であると思わずに、そのまま放置してしまう方が多いでしょう。
そのため、風俗を利用している方、不特定多数のパートナーと関係がある方は、定期的な検査を行い、陽性だった場合には早めに治療を行うことをお勧めいたします。
風俗店での取り組み
風俗嬢は一番感染症を持っていそうというイメージを持っている方もいるかもしれません。
もちろん女の子がもともと持っていたり、プライベートで感染してしまうこともあるかもしれませんが、ほとんどがお客さんからの感染です。
お客さんも多くの女の子と遊んできていますでしょうし、性病検査を積極的に行なっている方も多くはないのではないでしょうか?
風俗店での対応はお店によって様々ですが、お店によっては性病検査を徹底している場合もあります。
女の子にそれぞれ受診してもらい、結果を提出してもらっていたり、お店によってクリニックと提携している場合もあるので、そういった場合は、お店に検査キットが用意されていたりします。
特に最近では、梅毒の感染率が高まっていることもあり、各自治体から、性感染症を徹底するように言われているところもあるようです。
風俗店のまとめサイトにも、性病検査を徹底しているお店をまとめているページなどもありますので、どうしても性感染症に感染したくない。
安心して楽しみたいという方は、そういったサイトを参考にお店や女の子を選ぶのも良いかと思います。
性感染症は身近な病気
今回は数ある性感染症の中でも、最近急増している「梅毒」について解説してきました。
性感染症はご紹介してきた通り、誰しも感染している可能性のある病気であり、感染していたから悪いも、恥ずかしいことでもありません。
自分の身体やパートナー、大切な人を守るためにも。予防と定期的な検診をお勧めいたします!